東村山市 土家
8月のおわりに
東村山 蕎麦懐石の 『土家』 へ、昼のコースの予約をしてうかがう。
西武新宿線東村山駅から徒歩3分ほど。
今のわたしでは6分程はかかるけれど、とりあえず全快祝いをしよう。
前川という、小さな川を渡ったところにある古民家は
雑誌やネットで多く紹介されているので、店の事はそちらで解る。
わたしには敷居が高いのではないかと思いながら戸を引くと
明るく元気な、しかもお若い女将の笑顔に迎えられて、
その心配は一瞬にして消え、敷居を跨ぐことができる。
玄関から、カウンターのある広間を通る。
季節ごとに楽しめそうな木々が植えられた輝く緑の庭や
向こうの店主の姿もいい距離で感じられる個室へ案内される。
ここでは日本酒
といきたい所ですが
ビールも飲みたいし。。。そんなに飲めないし。。。と考えたことを気付かれたかな?
女将(いまのところ奥様ではないそうですよ(^.^)に
「日本酒は半合でもお出し出来ます。」と言ってもらったら、決まり!
カニとカエル
ハートランド(小瓶)からいただく。
はじめの料理は
冷やし茶碗蒸し
滑らかな滑らかな卵の上に、練り胡麻、出汁ゼリーの層、夏野菜の上に紫蘇の花
色合いも涼やかな一品。
スプーンに、山葵を少しずつ添えていただくのもいい。
今までわたしがいただいた茶碗蒸しのなかで間違いなく一番凝っていて美味しい。
さて
蕎麦懐石ではどのタイミングで日本酒を始めたらいいのだろうか。。。
「それでは、この後に前菜になりますので、そこでお召し上がりください。」と教えていただく。
ハキハキとされている所も好印象!な女将は、
わたしと同じ西多摩っ子だった(勿論年齢はだ〜いぶお若いです(^_^)。
雪の茅舎
美しい前菜の膳 二人前
焼き茄子のぜりーよせ
モロヘイヤと新生姜
ふっくらと揚がった太刀魚
確かな料理のひとつひとつに
しみじみと夏を感じる。
かたちの揃っていない器は亭主作だそうで、料理、陶器、店の設え、
ともに偏りの無い調和が好ましい。 そしてお二人のお人柄も。
鰯の
骨まで柔らかな甘煮付
炙り鴨
夏野菜三種
ほんのりカレーの香りの かぼちゃ
甘酢漬け茗荷
しし唐の煮浸し (作り方を教えていただき感謝、やはり隠し味はある。)
巨峰の甘酢おろしがけ
そばがき
箸でふれると、金目鯛の旨い脂が椀に拡がり
しゃきしゃきした糸瓜と、柔らかく煮含められた夕顔と、
そしてふんわりとした蕎麦がきに絡む。
それぞれの食感も楽しい。
じゃが芋のしんじょ
中身は鴨そぼろ
とろ~んと美味。
料理の最後はもちろん
石臼で手挽きされた挽きぐるみ蕎麦を辛味大根で。
×の皿と、〇のつゆ猪口に、蕎麦湯注ぎ
こちらの器はすべて亭主作。
ぽってりとした土瓶は、何か話しかけてきそうだ。
デザートは
多摩湖梨のシャーベット
も実は凝っている。
ここまで
ざっと2時間
久しぶりに有意義な昼を過ごした余韻が残る。
と、わたしのつらつら語りより、行かれて見るのがいいでしょう。
更にご近所のカフェを尋ねると
すぐさまショップカードが現れる。 → はしご pana
土家 つちや
東村山市野口町4-18-1
TEL 042-392-9457
第一火曜日と毎週水曜日定休 Pなし
要予約、コース(今回は4,500円)は2日前までに予約でとのこと。